【ミニプラ・ガオキング】3種類の複製方法によるパーツ作成・比較
こんばんは
喉が痛い tomoshoo(@tomoshoo1) です。
また風邪!?
今回はガオキングの改修について紹介していきます。
前回はパーツ紛失から、オリジナルパーツを作成していただけることになった経緯を紹介していきました。
今回はその続きです。
このCAD氏が製作したCADデータを用いて、3D積層式プリンタでパーツを製作してみたいという方がいらっしゃいました。
以下積層氏と呼ばせて下さい。
最終的にはCAD氏、おゆまる氏、積層氏の三方がパーツ製作をして下さることになりました。
3方とは個人的に連絡をやりとりし、パーツを送っていただけることになりました。
1つのパーツを、様々な方法を用いて複製したものが手元に揃ったので、
それぞれの複製方法について紹介していきたいと思います。
尚、今回紹介するのは2011年時の技術です。
最新の3Dモデリング情報ではないので、そこはご了承ください。
そもそも私自身、最近の技術がどこまで進歩しているか全く知りません笑
1.おゆまるを用いたレジンによる複製方法
まずはおゆまる氏が製作して下さったパーツです。
これが今回製作して下さったパーツです。
左のパーツはは上部が欠けているため今回は右のパーツを使用しました。
取り付けてみるとこんな感じ。
レジンを使用した複製は初めてとのことでしたが、きちんと成形出来ており
気泡やパーティングラインの処理をきちんとすれば、十分に使用できる複製でした。
2.積層式3Dプリンタによる複製方法
次は積層氏が製作して下さったパーツです。
積層式3Dプリンタはまだまだ試作段階で、今回は実験も兼ねて様々な設定でパーツを製作して下さいました。
今回製作して頂いたパーツは大まかに2つに分けられます。
これらのパーツは、足裏から高さ方向に積層したものです。
左の透明なものは生分解性プラスチック(PLA)で成形したもの、
右はABSで成形したものです。
いずれもサポート(支柱)材が無いので踵のあたりで形状が崩れています。
また軸穴の周辺も成形が上手くいかず歪んでいます。
(溶融樹脂が冷却が冷却されきる前に次の層をプリントしてしまっているため)
次に、これらのパーツが寝かせて側面から積層したものになります。
左が「積層ピッチ0.25、樹脂充填率30% サポート材除去済み」、
右が「積層ピッチ0.125、樹脂充填率100% サポート未除去」という環境で製作されたぱーつです。
充填率が低いパーツのほうがうねうねしており、充填率の高いパーツはなかまでぎっしり詰まっている感じです。
今回製作して頂いたパーツは、接続用の軸穴が微妙に小さく、無加工で取り付けることはできませんでした。
しかし輪郭に関してはCADを高い再現率で再現出来ており、
うねうねをパテで埋めるなどの工作をすれば十分に使用できるパーツであると感じました。
3.MODELAで作成した金型を用いたレジンによる複製方法
最後にCAD氏に製作して頂いたパーツです。
金型を見ても分かる通り、CAD氏は両足を2セット、計4本の脚パーツを製作して下さいました。
原型との比較です。
パーツの精度・軸穴の大きさなど、基本的に文句のつけどころがありません。
さらに、(CAD氏は都合上そうなってしまったとおっしゃっていましたが笑)原型では肉抜きされている裏側のディティールまで再現して下さいました。
もはや複製というよりも、ディテールアップパーツが出来てしまいました。
取り付けたものを比較してみるとこんな感じ。
なにしろ10年前のミニプラで、表面もガタガタな原型と比較すると原型のほうが劣っているように思えます。
今回は両足分製作して下さったので、思い切って両足取り換えることにしました。
再度組み立ててみるとこんな感じ。
全く問題なく接続できています。
変形・合体も支障ありませんでした。
というわけで、パーツ紹介は以上です。
今回の一件に関しては、たくさんの方にご協力いただきました。
特にCAD氏、おゆまる氏、積層氏の三方には、本当に感謝しています。
CAD氏は今回一番労力を割いて頂き、素晴らしいパーツを製作して頂きました。
積層氏には本スレ用に各パーツの解説をお願いしたりと、色々迷惑をかけてしまいました^^;
パーツを送って下さった際には、応援の直筆の手紙まで添えて下さいました。
おゆまる氏はパーツ依頼の際にはすぐに依頼を受けて下さり、それまでしたことのなかった複製をわざわざ行ってもらいました。
私は今までインターネットでここまで親切をされた経験が無かったため、
今回の件に関しては単純に驚いていると共に、
私も今後できることなら何かしようという気持ちにさせてくれました。
そして、このガオキングを絶対良いものにしてやろうという気持ちが強くなりました。
あとは、今後はパーツをなくさないように気をつけようと思いました笑
ですがとにかく、当時の皆様のご好意には未だに感謝しています!!
ということで今回は以上です。
それでは〜ノシ
すみません、私は香港からの学生です。
これはとでもいい、詳しい比較です。
3Dプリンタを作ったのパーツについて、学術的に引用してほしいです。
ただはじめの紹介に引用します。いいですか?
xiserさん
良いですよ!
tomoshooさん
ありがとうございます!
当時旧blogに載せたとき、こんなに親切なモデラーさんがたくさんいるんだ!って感動したのを思い出しました!
tmgeegmtさん
私もびっくりでしたね。
まだまだ世の中捨てたもんじゃないです。
ですね!
しかし、当時からかなり時間が経ってるんですねぇ(笑)
ぜひガオキング以降に、他のパワーアニマルも載せなおしていただけると嬉しく思います(^^)
ガオマジロはかなり衝撃的でした!
tmgeegmtさん
もう5年も前の話ですよ!書いてる私もびっくりです!笑
ガオキングの紹介が終わったら次はガオイカロス紹介していきますね!
ご無沙汰しております。
自分はこのブログを知ったのが最近でしたので、このお話は知りませんでした。
あのガオキング誕生の裏には、こんな秘話があったのですね。
CADに3D プリンターと技術的なこともですが、何よりも人(モデラー)の繋がりが素敵だと思いました。
少し話が逸れますが、前から時々思っていた事があります。
毎日のブログ更新に材料やテクニックの公開と、”どうしてこの人はここまで出来るの?”
と、思う事がありました。(スイマセン)
何かその理由の一端を見た気がします。
ちなみに自分の方は、穴埋めしたパテの凹み(気泡)にヘコミながらも、地道にやっております(笑)。
k-chanさん
最近ブログを知った方も多かったので、あたらめて紹介してみました!
この一件は、本当に色々な方にお世話になりました笑
パテの気泡は私もしょっちゅうできますね。いつも瞬着で埋めています。