【インタビュー】プラモ向上委員会の開発秘話・裏話色々聞きに行ってきた!!
こんばんは
新たな可能性を模索している tomoshoo(@tomoshoo1) です。
まだまだやれることはある!!!
ということで今回は新企画です。
私tomoshoo、発足当初から注目し続け
今も変わらず愛用しているプラモ用品ブランドがあります。
それが、
「プラモ向上委員会」です。
ワークステーション、
仕分けトレイ、
そして先日発売されたばかりのデカーリングクイックトレイ。
のどかな日常でもたくさんのツールを紹介してきましたし、
現在も愛用しています。
どれも、かゆい所に手が届くような気の利いた工夫がたくさん詰め込まれた、
素晴らしいツールです。
私はこれらのツールを使い続けるうちに、
「開発者は一体どんな想いでこのツールを生み出したのだろう」
「このツールの開発にあたって、どんな裏話があったのだろう」
と思い始めました。
そんな頃、先日開催されたホビーショーのプラモ向上委員会のブースにて
開発者の方とお話しさせて頂く機会がありました。
それがきっかけで、「のどかな日常」のためにインタビューをしてくださることになったのです!!!
念願のインタビュー実現!!
都内某日、私は浅草橋にある株式会社 エトワールに伺い、
プラモ向上委員会の開発者2名の方とインタビューをしてきました。
インタビューに対応してくださったのは瀧川さんと栗原さん。
瀧川さん:株式会社エトワールの代表取締役で、開発の主担当でもあります。
栗原さん:広報などを主に担当されており、今回窓口となって色々調整していただきました。
今回は、大ヒットとなった看板商品である「ワークステーション」と、
先日発売されたばかりの「デカーリングクイックトレイ」を中心に、
色々なお話を聞かせて頂きました。
「プラモ向上委員会」というブランドについてのインタビュー記事って、おそらく初の試みです。
私自身も初のインタビューだったので、不慣れな中なんとかインタビューしましたので
是非読んでやってください。
「プラモ向上委員会」というブランドについて
tomoshoo:
まずはプラモ向上委員会というブランドについて改めて聞かせてください。
瀧川さん:
このブランドのそもそものコンセプトは、
「色々な境遇の人に対して、短時間で効率的に作業できて、しかも片付けやすく使いやすいツールを提供しよう。」
というものです。
私自身趣味としてプラモデルを作るのですが、スペースがなかったり時間が確保できないといった理由でなかなか作業を進められなかったのです。
家庭を持つ方などはさらに制約が増えますし、若い世代の方はあまりプラモデルを作らないし、全体的にプラモデルに触れる機会がどんどん減っていると感じていました。
加えて既存のプラモデル用ツールは
「より品質の高いものに仕上げるためのツール」
というコンセプトのものがほとんどで、プラモデル初心者が
「これをきっかけに始めてみよう!」
と思えるツールが少ないと感じていました。
そういう方に使って欲しくて「プラモ向上委員会」というブランドを立ち上げました。
tomoshoo:
確かに、言われてみれば最近のプラモデル用ツールって
超初心者向けって少ないのかもしれませんね。
おそらくですが、ワークステーションをきっかけにプラモ組み立ててみようとか
クイックデカールトレイをきっかけにデカール貼りに挑戦してみようとしている方もいらっしゃると思いますね。
瀧川さん:
そういう方が一人でも増えてくれると、開発者としてすごく嬉しいです。
tomoshoo:
そもそも、そういう今まで誰も目を向けなかったターゲット層に対して
響く商品を作り続けてきているのが、
ヒットを生み出している秘訣なのかもしれませんね。
瀧川さん:
私自身プラモデルを長年作ってきて、なぜそういう人(作りたくても時間や環境的に作れない人)に向けたツールがないのだろうと思っていました。
例えば仕分けトレイなども、正直無くてもプラモデルは作れるんです。
でも、時間がない人にとっては、
「時間になったらすぐ片付けないといけなくて
また次に時間が確保できたときにすぐ再開できる」
っていう環境を提供することが大切だと思うのです。
プラモ向上委員会は、そんなユーザーの環境にフォーカスしたアイテムをこれからも生み出したいと考えいます。
tomoshoo:
そのコンセプト、非常にありがたいです。
(最近私も本当に時間が確保できないので。。。。)
ちなみに、名前の由来って何かあるのですか?
瀧川さん:
特にないです!
直感ですぐに決まりました!!!
ブランド発足当初の話
tomoshoo:
「プラモ向上委員会」といブランド発足から約1年。
今でこそホビーショーなどにも出展し知名度もあると思うのですが、
当初は全くの無名ブランドで苦労とかはありましたか?
栗原さん:
正直、すごく快調なスタートを切ることができました。
作り手の使い心地を追求したおかげで、初めてワークステーションをお披露目した際も模型関係者にすごく気に入って頂けました。
あとは、いままでこんなツールがなかったので競合がおらず、そこを気にする必要がなかったというのは大きかったですね。
ワークステーションの裏話について
tomoshoo:
「プラモ向上委員会」の看板商品でもある、
ワークステーションについて開発裏話などあれば聞かせてください。
瀧川さん:
ワークステーションは、プラモ向上委員会として最初に発表したアイテムで開発には1年以上の期間を費やしました。
当初はダンボールで試作品を作ってイメージを固めたあとに、設計イメージを手書きで書き、3DCADに起こしてから試作品を作って微調整をする流れです。
tomoshoo:
最初はダンボールだったのですね!驚きです。
微調整は具体的にどのようなことを行ったのですか?
瀧川さん:
本体の大きさ、高さ、金網の穴の細かさ、蓋を開いた時の角度等
様々な箇所を1mm単位で調整しました。
特に、説明書を立てかけるための蓋の角度は0.1度単位で調整して、
使い心地をかなり追求しています。
tomoshoo:
蓋の角度、使いやすくて特に違和感を感じなかったので何も思わなかったのですが、
そこまでこだわられていたのですね。驚きです。
開発にあたって苦労したことはありましたか?
栗原さん:
プラモ向上委員会の製品は基本的には中国で生産を行なっているのですが、
現地の人にワークステーションがどんな商品化を説明するのが大変でしたね。
tomoshoo:
それはどうしてですか?
瀧川さん:
中国の人はあまりプラモデルを作るという文化がないため、
ワークステーションが何のために使うツールか理解してもらえなかったのです。
なので、説明のためにわざわざガンプラを持って行って使い方を実演しました。
tomoshoo:
まさかそんなところで苦労していたとは。。。
今までにないツールを作るって、そういうところが大変なんですね。
栗原さん:
当初はそんな苦労もありましたが、
ワークステーションは予想を遥かに超えた売れ行きで
たくさんの方に使って頂けて嬉しく思っています。
デカーリングクイックトレイの裏話について
tomoshoo:
次は、発売されたばかりのデカーリングクイックトレイについて裏話などあれば聞かせてください。
瀧川さん:
この商品は、初心者向けであることと、完結性にこだわっています。
これまでデカール貼りをしたことないひとでも、
この商品を買うだけで簡単にデカールを貼れてしまうという商品に仕上がったと思っています。
tomoshoo:
デカールを貼ったことない人にとっては、一体何を揃えればいいのか分からないっていうのは確かにありますよね。
そんなときに、「これさえ買えば全部できちゃうよ!」っていう商品はすごくありがたいです。
開発途中の試作品などってありますか?
瀧川さん:
用意してきました。
こちらがトレイの試作品達です。
これらの試作品は3Dプリンターで製作しているのですが、
様々な箇所を何度も調整して改良しました。
並べると分かりますが、ゴミ捨てのスペースを数ミリ単位で変更しています。
スポンジ用トレイの持ち手の形状も、微妙に変わっているのが分かりますか?
tomoshoo:
正直、言われるまで気づきませんでした。笑
瀧川さん:
そうですよね。笑
そんな細かいところも、ユーザーの使いやすさを考えて色々改良を重ねています。
こちらは同梱するオリジナルピンセットなのですが、
大きさや先端の形状などかなり形状が変わっています。
tomoshoo:
確かにこれは分かりやすい!並べると大きさが全然違いますね。
個人的にすごく気になったのがこの特製スポンジです。
このスポンジ、水分量がデカール貼りにぴったりすぎて驚きました。
瀧川さん:
ありがとうございます。
基本的に製品は中国で生産しているのですが、このスポンジだけは国産です。
価格も高かったのですが、ここは特にこだわりました。
できるだけ低価格で提供したいと考えていますが
価格を下げすぎて質の悪い商品を提供しては意味がないので
そこはバランスを考えて開発をしています。
栗原さん:
当初は今年のお盆あたりに発売する予定だったのですが、
色々こだわりすぎて、発売が数ヶ月遅れてしまったりもしてます。
tomoshoo:
そうだったのですね。
あくまで私はという話ですが、焦って中途半端な商品を買うよりは、遅れても良いものが手に入る方が嬉しいです。
栗原さん:
そう言ってもらえると嬉しいです。笑
今後の商品展開について
tomoshoo:
毎回見たこともないようなツールを発表してワクワクさせてもらっているのですが、今後の商品展開など何かお伝えできることはありますか?
瀧川さん:
詳細はことはお伝えできないのですが、
現在進行形で企画中の商品は20〜30種類程度、
小型商品から大型商品まで様々なものがあります。
tomoshoo:
そんなに!!!
それは楽しみで仕方がありません!
直近だと、どんな商品を開発されているのですか??
瀧川さん:
こちらも詳しいことは言えないのですが、
「塗装の際に使う何か」
「プラモデルのディテールアップに使う何か」
を開発中です。
tomoshoo:
正直、全く予想がつきませんが
めちゃくちゃ楽しみにしています。
これからも応援していますし、1ユーザーとして利用させて頂きます!
瀧川さん、栗原さん:
ありがとうございます!これからもよろしくお願い致します!
インタビューを終えて
まずは、私のインタビューを快く引き受けてくださった
瀧川さん、栗原さん、本当にありがとうございました。
インタビュー当日はお話だけでなく、試作品までご用意して頂いて
貴重はお話を色々聞くことができました。
本当に感謝です。
のどかな日常初の試みとなるインタビュー記事。
私の大好きなブランド「プラモ向上委員会」について
これまで明かされなかった裏話をたくさん伝えることができたかなと思います。
お二方ともこのブランドに熱い想いを持っており
目指すビジョンにすごく共感できました。
もっとこのブランドをたくさんの人に知ってほしいし、使ってほしい。
そのきっかけになればインタビュアーとしてこれほど嬉しいことはありません。
「プラモ向上委員会」、ぜひ使ってみてください。
商品の随所に宿る開発者の心遣いを感じて欲しいです。
ということで今回は以上です。
それでは〜ノシ